本書において、著者は「顧客が51、会社や自分が49」と繰り返す。一見、「えっ、逆なのでは…」という印象を持つであろうこの言葉は、まさに著者の「SE哲学」を象徴しており、50の原則の大前提とさえ言える。
ただし、50の原則そのものは正論であり、SEとしてというよりも、ビジネスマンとして、ひいては人間として望ましい姿と、そこへ近づくための心がけが記されている。本書は1986年に著者が社内向けに配布した小冊子が原本となっている。それにもかかわらず、今でも全く古さを感じさせないのは、上に述べたとおり単なるSEのための専門書ではなく、SEという切り口で著者が人としてあるべき姿を訴えているからであり、メッセージそのものが普遍性を持っているからだ。
内容は繰り返している部分が多く、単調な面があることも否めないが、著者の正論が「これでもか」というほど伝わってくるのは確かだ。また、業界ならではの専門用語はほとんど使用されていないため、SEに限らずあらゆるビジネスマンにとって読みやすい書と言える。(橋本亮治)
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
SEの意識付けに役に立つ,
By カスタマー
レビュー対象商品: SEを極める50の鉄則 (単行本)
SEの意識付けには役立つ本だ。精神論や部下の育成の視点では参考になるが、実際のプロジェクトは、顧客の過度な期待や無理な納期そしてリソース不足の中でもがいている。このような環境では、精神論だけでは役に立たない。我々が必要していることは、どのように顧客と接するか、どのように組織の協力を取りつけて困難に立ち向かうかだ。SEマネジャーの立場からいうと正直物足りない。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
SE人生における闇夜の松明です。,
By カスタマー
レビュー対象商品: SEを極める50の鉄則 (単行本)
とても基本的なことを思い出させてくれる本です。 若いSEに、特に「目指すSE像を模索している」 人にはぜひ読んでもらいたい。 若くない人でも、本来の自分を見失いそうになって いるベテランSEにもオススメ。 「SE職」は単に「技術の押し売り」ではなくて、 システム、知識、見識を「サービス」するのだという点を当たり前のように教えてくれます。 僕は後輩に買って配りました。 世の中に「よいSE」が増えますように・・・。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
プロジェクト・リスクの考えが甘いのでは?,
By
レビュー対象商品: SEを極める50の鉄則 (単行本)
SE並びにマネジャーがどういう意識で行動すべきかを考える上で参考となる書籍だ。しかし、「できるSEマネジャーの条件」の内容は物足りない。「部下の育成」の部分についてはよく書かれているが、「ビジネス目標の達成」の視点からみると内容が幼稚だ。例えば、プロジェクトを遂行する上で重要なプロジェクト・リスクを如何に捌くかの疑問には充分答えていない。
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