本書は、Rubyのソースコードを使って、Rubyの内部をできるだけ詳細に解説したものである。Rubyの構造を理解し、言語処理系一般についての知識を身につけ、またソースコードを解読して技術を高めることを目的としている。C言語とオブジェクト指向の基礎知識がある読者が対象となる。難易度は入門書のレベルではないが、初心者でも挑戦するに値する内容となっている。
本書は4部から構成されている。第1部「オブジェクト」では、Rubyの基本的な知識、オブジェクトの具体的な内部構造、ハッシュテーブル、Rubyのクラスシステム、ガーベージコレクション、変数と定数、セキュリティについて、第2部「構文解析」では、Rubyの仕様、最低限のyaccの知識、パーサ、パーサとスキャナの連携、Rubyの内部で構築されるノードについて、第3部「評価」では、評価器、コンテキスト、メソッド、ブロック、動的評価について、第4部「評価器の周辺」では、RubyとCのライブラリの実行時ロード、スレッドの実装について述べている。
巻末の付録には、マクロリファレンスと参考文献が掲載されている。全体にわたりRubyのソースコードが、豊富な図版を使ってわかりやすく解説されている。また、各部のはじめには基礎的な知識を説明しており、理解しやすくするための配慮がなされている。添付のCD-ROMには、本書で解説するRuby1.7.3のソースのアーカイブを収録している。(大塚佳樹)
読者に要求する知識のレベルは高い。著者は,C言語で「実行時に構造体をmalloc( )で割り当ててリストやスタックを作ることができ,関数ポインタを何度かくらいは使ったことがある」程度の読者を対象にしたという。私はそれにちょうど当てはまるが,それでも難しいところは結構あった。でも,わかるとうれしいし,興味深い。著者の案内にしたがいながらRubyという言語処理系の全ぼうがジワジワと見えてくるのは快感で,ついでにC言語の技術も磨けてしまう。Cにまじめに取り組む中級プログラマに,強くお薦めしたい。
( 日経ソフトウエア)
(日経ソフトウエア 2003/03/01 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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5つ星のうち 5.0
C言語でオブジェクト指向しよう,
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レビュー対象商品: Rubyソースコード完全解説 (単行本)
Rubyの拡張ライブラリのドキュメントを読んだときの感動は忘れられない。まさに、そこにはC言語で書かれたオブジェクトの世界があった。本書では、その本体にあたる部分をテッテ的に解説してあり、CD-ROMには600メガ以上もの情報が詰め込まれている。 Ruby本体も、基本的にはコアな部分を除いてオブジェクトで構成されているが、ここでは構文解析や、スレッド周りまでを含めて、筆者の力の限りを尽くした解析がなされている。 たとえば、BASICインタプリタを解析したことがある人などは、あまりの懐かしさに情熱のたぎりを覚えるのではなかろうか。また、情報系の学生などにはC言語の鍛錬として、最適の書である。
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