商品説明
IT社会への移行が叫ばれるなかで、たとえば「印鑑」や「戸籍」など、日本にはそれを阻む古いしきたりが数多く残されている。とはいえ、個々の不具合にあれこれと対処療法を施すだけでは、かえって全体的な整合性が損なわれる危険性もある。
そこでコンピュータが不具合を起こした際に再度システムを立ち上げるように、ゼロからやり直す「RE-BOOT」が必要だ、というのが著者の主張である。法体系や社会システムに、ITの最大の存立基盤である「ボーダレス」という概念がなければ、IT社会への移行は実現するはずもない。したがって、新しい価値観に基づくルールやしくみが求められているのだ。
本書は、現在「一人勝ち」を享受しているアメリカの強さの秘訣を「Information」「Investment」「Industry」「Individual」という「4つのI」であると分析。国境や地域を越えた知恵や資金、技術など他者のリソースをうまく調達し、集積する必要性を説いている。
さらに、いわゆる「ドットコム企業」に対する分析やそれを通じたe-エコノミーの将来を占いながら、日本が次世紀に向かうためには何を改め、何を捨てるべきかを具体的に示し、法体系、公共事業、外交戦略、教育体制全般にわたって、IT社会に移行するための提言を行っている。(太田利之)
内容紹介
「二十一世紀の日本の行く末を考えたときに、私の頭に真っ先に浮かんできたキーワードが、この『Re‐Boot』であった」と、著者の大前研一氏は冒頭でこう記している。つまり、国や行政、企業、個人などあらゆる場面で、ゼロベースから制度やシステムを構築しなおし、発想を切り替えるべきだということだ。
特に本書では、経営、情報、行政、外交、教育の五分野について、Re‐Bootする必要性が、実証的なデータとともに論じられている。そして、ゼロからの出発はいまから始めて2005年を目処にシステムの再構築を目指すべきだと説かれている。
新しい時代の潮流は、ある日突然ガラリと変わるのではなく、五年、十年もの長い年月をかけて徐々に芽を出すものである。その意味では、序論でふれられている「二十一世紀の日本が生まれ変わる十のイメージ」を読むだけでも、次代に生き残るためのヒントがつかめるはずである。