大ヒットしたTVドラマ「ROOKIES(ルーキーズ)」。
いまどき珍しい程に直球なスポ根ドラマであり、そこが逆に新鮮。
原作がコミックという事もあるであろうが、コテコテした演出と熱さが涙を誘う。
しかし、あざとさを感じる暇を与えない展開は清々しくすらあった。そのルーキーズがスケールアップして映画化。
副題の通り、TVシリーズ終了後の彼らの成長と最後の夏・卒業までを描く。
決して無理はせず、ドラマ版から全く違和感なく入り込める様になっており、演者も役が身体に染み込んでおり安心して鑑賞出来る。
映画単体で観ても掴めなくはないが、やはり彼らの歩んできた日々・積み重ねてきた絆を把握した上での描写も多く、TVシリーズをレンタルなどでご覧になってからの方が良いかと思う。
画質は、一長一短。
HDカメラ撮影なのであろうか、映画らしさはあまり感じさせずTV的でスッキリとした画調。
奥行きはないが、ノイズっぽさがなく、抜けるような青空は気持ちがいい。
意図的であるのか判らないが、調整からか序盤で出演者の顔色がやや不気味に見えるた。
輪郭のシャープさ等は悪くないが、全体的に暗部が浅く締りがない。
しかし、2回目にテレビで視聴してみると非常に綺麗に映え観やすい。
ハイビジョンテレビで綺麗に写る様に調整されていると感じた。
サウンドは、非圧縮のPCM5.1chとロスレスDTS-HD MA5.1chを両収録。
明確にサラウンドを鳴らし、TVドラマ版では味わえないスケール感を出している。
そのほとんどはBGMで、試合の場面でボールの軌道・移動が感じられる様なデザインは余り期待しない方が良いかもしれない。
軽めではあるが、サラウンドの音声は非常にシャープ。
球場の応援と繰り返されるお馴染みのBGMが感動的に包む。
特典は特報・予告・SPOT集を収録。
少ないのではと思ったのだが、実際に見てみると特報から5秒スポットまで、全てのパターンがHDで収録され、地味ながら満足度が高い。
ドラマシリーズの華々しいラストとして完成させた作品としては大成功と感じる。
139分の間に幾度となく泣き所を作り、必死でこらえていても結局卒業シーン〜エンディングの主題歌「遥か」では、半ば強引に涙腺をねじ開けられる。
一旦涙腺を開けられると、38種の予告・SPOT集一つ一つにも涙が流れてしまい頭痛がした。
ひとつの映画としての完成度などではなく、ファンが観たいものを見せる。
これに尽きる作品。