前編が1000円、後編が1600円くらいで、2005〜2007年に放送されたばかりのこれだけ上質なTVシリーズ全2シーズン(50分×22エピソード)が観られるのは間違いなくお買い得です。特典映像は最小限しか収録されていませんが、英語オリジナル音声と日本語吹替え、英語と日本語の字幕があり必要十分です。パッケージは紙のボックスのなかに一つ一つのディスクが個別のプラスチックケースに入れられて入っています。やや安っぽい作りですが、コンパクトなので保管には適してると思います。
この値段は10年以上前の番組のDVDソフトをあり得ない値段で発売するどっかの国の国営放送局も見習って欲しいものです。
内容的にも最高です。52 B.C.から30 B.C.までの約20年間、ローマが共和制という理想と独裁への絶え間ない傾向の間で揺れ動いた時代を扱っています。これまでの歴史劇では貴族の視点から歴史を描くというのが通常の手続きだったのに対して、それを真面目で背の低いヴォレヌスと陽気な大男プッロという二兵卒を中心に据えたいわば弥次喜多物語とすることで、神話的にしか思えなかった歴史上の人物たちが血と肉をもった生身の人間として立ち現われてきます。ここでは歴史はもはや英雄的な人物たちの意思で築き上げられたものではなく、それぞれの人物たちの欲望がすれ違い交差するなかで偶発的に生まれるものとして一貫して描かれています。
他の方も指摘しているとおり、セックスと暴力の描き方はかなり生々しいです。奴隷の一物の大きさが物語上の役割を果たす場面があって、オリジナルではそれが丸写しになっているはずですが、この日本版では残念ながらぼかしが入れられています。