オフィシャルと違って系統だったディスコグラフィーが無いブートレグ(海賊盤)の世界でここまで詳しく多くのデータを見ることはネットでもあまりありません。公演日ごとにベストの音源を紹介するというスタンスで編集してあるので自分の目的のアルバムを検索するのは難しいかも知れませんが(巻末にアルバム名索引なんてあってもよかったかも)これだけ長年のストーンズのツアーの流れが俯瞰できることはそうありませんので非常に便利です。ブートレグに興味が無い人でもストーンズがどの公演でどんな演奏(特にレア曲の有無、アクシデントや演奏の良し悪し)をしたのかもある程度わかるので読み込むといろんな発見があり面白いと思います。音質の評価に関しては音源が音源だけに個人の好みや比較の難しさがあり、この位のランク分けで充分なのでは。しかしこうした音源をここまでチェックした編者と共同執筆者には頭が下がります。もちろん超のつくマニアの世界ですので突っ込みどころはいっぱいあるんでしょうが。特に地味な分野ですがロンウッド期以降のアウトテイクに関してはよくここまで細かく分析、整理したなと驚きます。ライブと違い、多分データも圧倒的に少なく、そのデータも信用出来るかどうかがわからないのがアウトテイクですからその苦労たるや・・・。聴くだけで辛そう。これだけの数のライブ音源やアウトテイク音源を世に出す方も凄いですが聴いて分析する方も凄い。恐ろしい世界ですね(笑)。惜しむらくは誤植が多いのと、おざなりな内容のアウトテイク期がある事、日本公演を除き95年よりあとのデータが無いので星は4つにしました。続編はあるのかな?