ジョンのリマスター盤を楽しみにしている者にとって、CCCDで発売のニュースほど残酷なものはありません。実際に聞いてみればCCCDの音がいかにひどいかが実感出来ると思います。音楽の微妙なニュアンスを奪い去る暴力、と表現しても過言ではないと思います。権利侵害云々の問題は良く分かりますが、実際にはCCCDなど簡単に無効に出来るコピーソフトがあるために、実際的な権利擁護の手段にはなっていません。つまり、パソコンでコピーする目的を持つ人はどうしてもコピーする、ということです。よく考えてみれば分かることですが、CCCDのような劣悪なガードを、人類の財産とも言えるアーティストであるジョンの音楽に公然と施す事は、音楽の良心に対する攻撃だと思います。正義のための戦争、という名目で一般市民を殺戮している政治家どもやその取り巻き連中の思考とほとんど変わらないのではないでしようか。まさにジョンの言う「愛」に反する行為だと思います。大多数の人々の、つまり普通のオーディオ装置でジョン・レノンを真剣に聴く人間の心を、ドブに捨てるのと同じです。音質は音楽にとって大切な要素です。それはすぐに空中に消えてしまいますが、美しい音の余韻は心に残ります。美しい言葉の響きが胸を打つように・・・。モナリザに防弾ガラスを嵌めるのとは訳が違うということを東芝の方々は分かっているのでしょうか。また、オノ・ヨーコさんはこの実情を知っているのだろうか。残念ですが、私は迷わずに輸入盤を買うことにします。