まあパッケージ画像のポスターアートを見れば一目瞭然ですが、なぜかタイトルだけ英語原題になっているので。
かの「大アマゾンの半魚人」のストレートな続編ですが、舞台はエキゾチックなアマゾン流域から半魚人が捕獲されて連れてこられた合衆国に移っています。
(そのせいか日本公開時には前作ほどの人気はなかったらしい)
映画内容:☆☆☆☆☆
半魚人のデザインが海底原人ラゴン(ウルトラQ)の元ネタだ、というのはよく指摘されることだが、本作を見るともっと直接的な影響下にあることがよくわかります。
「ラジオ等の音楽に惹かれる」「強い光を嫌う」等の共通する特徴は前作にはないものであり、他にも「出歯亀モンスター」(笑)「ラストは海に姿を消す」等、円谷怪獣他の後発作品に影響を与えただろうアイデアは随所に見られます。
中でも特筆しておきたいのが、怪物をいたずらに人を襲うものではなく、ある種の悲哀をもって描いていること。
ヒロインが劇中で、太古からただ一人生き残ってしまった彼の孤独を思って語る Orphan of Time という言葉がありますが、本作の半魚人の行動原理をよくあらわしている。
なぜ転んだ子供をかばう母親を避けて通るのか、なぜ人間を恐れながら音楽に惹かれて人間たちに近づくのか、なぜ何も知らずに泳ぐヒロインを襲うチャンスがありながらそっと寄り添うように泳ぐだけで拉致できないのか(最後にさらうのは陸上において、なのだ)・・・・
クラシックモンスター映画を愛する多くの人たちに、ご自分の目で確認してほしいと思います。
画質:☆☆☆☆
55年という制作年代を考えれば、PDマスターとしては充分満足できる画質です。
冒頭のアマゾン水中シーン等に画面に筋がはいる個所はありますが、ワーナーから出ている前作DVDと比較しても遜色はありません。
・・・・ここまで来たら第三作「The Creature Walks Among Us」も出して下さいね、キングレコードさん。