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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
過激に思える主張だけど議論の価値はあると思う,
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レビュー対象商品: REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方 (単行本(ソフトカバー))
レッシグの最新刊。今回は商業経済と共有経済の共存(ハイブリッド経済)について。主に著作権の行き過ぎた保護についての批判。著作権をなくせという極端な主張ではなく、その著作権に一定の保護を与えるにしても、現状の保護の仕方はあまりにもやり過ぎで、かえって社会に害を与えているという。 その辺の主張は、大枠では理解できるが、訳者解説で山形浩生氏が書いているように、ファイル共有についても合法化しようという主張は、アメリカでも、そして日本でも違和感を覚えるぐらい過激な主張に思える。 しかし、レッシグの主張は、別に青少年を犯罪者扱いしないためだけに合法化せよと言っているのではないことに注意する必要があると思う。 彼としては、犯罪として扱っている現在でもファイル共有は減らないし、またファイル共有により著作権者に大きな損害が発生しているという明確な証拠もない(異論は出てくると思うけど)。むしろ、著作権者の利益になっている場合もある。であれば、著作権者は、高額な弁護士費用を払って、ファイル共有をしている青少年を訴え続けるよりも、もっといい手段があるのではないかと言いたいのだと思う。 これは議論に値する主張だと思う。著作権という権利が他の財産権と異なった性格を持ち、一定の制約の範囲内で認められる(財産権自体にも制約はあるが)ということを前提とすれば、著作権の強固な保護よりも、それを弱めることにより、より豊かな文化、技術発展が望めるのならば、社会にとっても、その方が有益なのではないか。 面白いなぁ、こういう議論。法律の勉強を離れてからだいぶ経つけど、彼の議論を読むととても刺激的。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
著作権に対するレッシグの最終回答,
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レビュー対象商品: REMIX ハイブリッド経済で栄える文化と商業のあり方 (単行本(ソフトカバー))
おそらくレッシグはこの本を最後に、著作権というテーマから離れ、政治というレイヤーへと移ることが言われており、 その点で本著は、これまでのレッシグの総集編的な意味合いを持つ。 本著ではRWとROの文化に触れつつ、 商業経済と共有経済がハイブリッドなビジネスの世界を説明する。 そこでは、現在の強すぎる著作権ではなく、アマチュアのリミックスを合法化して、 あくまで守るべきコンテンツのみ法に適用すべきと主張する。 そして権利自体は14年の時限として、その後は登録制にすることで、 守るべきものとそれ以外を線引きして、かつサーチコストと利益分配を明確にする、 という案を打ち出しているが、そもそものWTOのベルヌ条約と抵触する点で、 あまり現実的ではないのではないか。 結局のところ、法が追いつかない間に、プラットフォームレイヤーの思惑と、 DRMの強度、そしてユーザー心理のバランスで決まっていくのではないだろうか。
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