内容紹介
元T-Squareのピアニスト、キーボーディスト松本圭司の3枚目のアルバム。これまでもジャズ、フュージョンなどの既成のジャンルにカテゴライズしにくい、新しい音楽をクリエイトしてきた彼が、今回挑戦するのはエレクロニカ。先鋭的なヨーロッパのエレクトロニックサウンドに、彼がこれまで築いてきた暖かいメロディー、そして、卓越したピアノのテクニックが、非常に高い次元で融合している。『Reminiscence』というタイトルのとおり、一つ一つの楽曲が、それぞれの物語を奏で、映像を浮かび上がらせるような、極めてイマジネーティブなものばかりである。また特筆すべきは、すべての演奏とエンジニアリングを松本が一人で行っている点である。ピアノはもちろんのこと、センス、テクニックを兼ね備えたギターのプレイ、そして切れのいいプログラミングは、決してジャズピアニストが片手間で行ったレベルではなく、研ぎ澄まされた感覚で、現代のジャズに一石を投じている。すべてのトラックが高い完成度を誇っているが、その中でも「Osaka」は、アルバムの雰囲気を代表するような、美しいメロディーと先鋭的なリズムが特徴的である。そして「December 18th」はジャズインプロヴァイズとエレクトロニカの融合の成功例であろう。今後彼の音楽がどこへ向かうのかは彼にしか分からないが、聞けば聞くほど心に染み入るこのアルバムが現時点での決定打であることは間違いないだろう。
アーティストについて
1993年頃から活動を始め、葉加瀬太郎グループなどを経て1999年にT-Squareに加入。
脱退後はライブハウス、ツアーサポート、スタジオワークを中心に活動。
2003年 1st solo album “Life”リリース。その後自己のレーベル「bootrecord」を設立。