hackとは、「問題をさっくり解決すること」。その趣旨のもとに、仕事、勉強、時間、健康、会計……などなど、さまざまなhack本がでてきた。その多くは、小山龍介氏が著者として関わっている。おそらく、誰かとコンビを組んで出した本が最初だったのではなかったか。小山氏は、松竹の歌舞伎部門の企画を行う社員さんとして、新しい角度から宣伝の仕事などをされてこられたと認識しているが、どうも、最近よくある能力開発系の著者たちのように、「独立」されたようである。つまり、著作家=起業家として一本立ちをされた。さまざまなアイディアを出す会社を興されたのかもしれない。
そうなってくると、著者の立場は、サラリーマンから一変し、「経営者」となる。そういう人が、女性の経営者の方と組んで、新たなhack!シリーズを出された。レビュアーのどなたかが書かれているように、リラックス・グッズとして「オススメ」が、普通のサラリーマンでは簡単には買えない、高額なものばかりでである。確かに、こういうものをどんどん買って使えば、リラックスもするだろう。しかし、この小山氏、昔の仕事hack!の時代から、サラリーマンではあったけれど、わりあい高いもの(一例、ノイズキャンセリング・ヘッドフォン=40000円以上)などを、簡単に紹介していたから、あまりビンボーには縁のない人だろう。
それでも、なにか、新しい切り口などがあるなど、そのシリーズのほとんどを買ってきた。今回もその流れで買ってはみたが、よくよく読めば、高額商品の紹介以外の、お金のかからないhackは、どこかで見たようなものばかり。ここに紹介されている商品を次々買っていけば、普通のサラリーマンなら「リラックス」どころではなくなるだろう。
リラックスすれば→仕事がはかどるようになる……という図式自体、昨今のはやりではあるが、本書の内容はあまりに雑すぎる。