このモデルの幅はEEサイズで甲高もそこそこあるため、極端な幅広・甲高な足を持つ人でない限りはこの靴でまず大丈夫でしょう。
自分の足の形がその靴を作った木型に合っていさえすれば、どんなモデルでも快適なのは当然で、私の足は実寸26.0cm/EEながらこの靴だと25.5cmがジャストサイズでした。
ということは、この靴を作る時に使う木型が私の足の形に合っている、ということになると思います。
おかげでいきなり新品時から靴擦れとは全く無縁で快適そのもの、歩くことが楽しくて仕方がありません。
出先で靴を脱ぐことが予め分かっている時などは、足を入れるだけで靴紐を結ばない状態で履くこともありますが、それですら踵が抜けることもなく普通に歩けてしまうほどフィットします。
ジャストさもさることながら、靴全体の剛性バランスが『硬過ぎないけれど腰がある』という絶妙な作りである証拠です。
オーソドックスな外羽式なので靴紐の調節範囲も広く、余計な虚飾を省いて無駄に先を尖らせていないそのフォルムは、意外やスーツ以外でもチノパンやワンウォッシュ程度のジーンズと合わせてもなかなかお洒落。ただし、靴表面の艶が鮮やかなのでヨゴレ系ウェアは完全にボツです。
その艶感を失いたくはないので、登り階段では爪先を傷付けないよう気を遣うことと、ソールが合成ゴムとはいえ全く溝のないタイプなので濡れた所は要注意です。
ガラスレザーは一見クリーム等を吸わないように見えますが、メンテ時にアッパーに出来た皺をこするとウェスが黒く染まることから、皺の部分からは確実にクリームが浸透しますので、メンテは基本に忠実・丁寧に。ストレートチップやウィングチップ等と違い、スラックスから出ている部分に縫い目やメダリオンの類が無いため、急なお出かけ前の簡単なメンテ程度なら非常に手早く出来ます。
全く皺の入っていない新品時は何となくプラスティッキーで安っぽい印象ですが、履き込んで次第にハッキリしてくるトゥの皺が増える度に貫禄が増してくるのはさすがリーガル。そうすると外観にそれなりの高級感・重厚感が漂い始め(これが革靴のいいところ)、さらにプレーントゥでどんな場面でも履けるため、普段(仕事)用とフォーマル用で二足を用意しておけば、とりあえず何かあっても慌てないで済みます。
これを基本のモデルとし、これ以上の高級タイプ(例えば革底等)は予算に応じてお好きなように…というところですが、この靴があればどんな場面でも礼を失することは無いと思います。