もう10年以上前になるが、藤原カムイに『福神町奇譚』という作品があった。作品そのものは読者参加型を謳ったもので、そちらの方が注目されたのだけれど、内容としては時間がリセットされる世界の話だったはずだ。
それと同じような設定の、藤原マンガが蘇った。でも、少々難解だ。
1つ1つの話は面白く読める。それぞれが独立していそうで、徐々に話が繋がっていくのもわかる。だが、結局最後の最後に謎解きされても今一つだった。巻末に収められた解説のような「音成町だより 特別編」を読んでようやくこのマンガの世界がわかったような気がする。
そんなマンガだ。
モチーフにされているのは、音楽だ。ポップ、ブルース、ロック、テクノ、カントリー、演歌、クラシック。扉絵から、ストーリーまで雰囲気がよく出ている。
そう言えば、同じく藤原カムイのマンガに『カラーメイル』という、色をモチーフにしたマンガがあったっけ。今度はそれを音で描いたということかもしれない。それもまた藤原カムイらしい。