ルースターズの歴史を英語のナレーションと字幕で綴るオープニングから始まり、スタジオでのリハ、新宿ロフトでの前哨戦ライブへ…と続く『クロ』パッケージ&昨年のフジロックフェスを収録した『シロ』パッケージの二枚組…。この作品はおそらくルースターズファンの中でも評価が二分されると思います。特にクロに関しては見るのが辛い人が多いかと(俺もそうでした)。
人の何倍もの速度で体内リズムを刻んでいた、人の何倍もの声でシャウトしていた全盛期の大江慎也を知っている人にとってクロの序盤の大江は辛すぎて…でも、見続けるうち、大江慎也は画面の中で本当に生まれ変わっていきます。というか、時間を急激に遡っていってるように見えます。昔と同じ声はもう出ないけど、確実に『大江慎也』が帰って来てる瞬間が増えてきます。シロの序盤『WE WANNA GET EVERYTHING』あたりからは、もう大江の身体の中で、昔と同じスピードのリズムが刻まれているのが分かります。
胸に沁みる『HONEST I DO』でフジロックのステージが終わると、全盛期のルースターズを知らないであろう若い奴らが客席で泣いてる顔が映ります。
最後に収録されているライブ翌日のインタビューで、花田が『やっぱり大江とやるのは面白い』と笑いながら言っています。これまでの色んな想いがあるだろうに、笑いながら言っています。 このDVDは色んな意味でスゴイです。