メディコムトイの1/6カブトVer.2.0と銘うたれた本商品。
4年前にバンダイとの合同ブランド「Project BM!」シリーズとして発売されたVer.1.0(以下「PBM版」と表記)を手元に並べて比較評価してみました。
<良くなった点>
・可動素体の変更により可動域が向上し、可動させやすくなった。
・カブトブレスト(赤いボディアーマー)、ライダーベルトの造形が実物により近い形状になった。
・サインスーツの質感が向上。(凹凸がはっきりして、より劇中スーツに近いイメージになりました。)
・足の裏までモールド、塗装が施され確り造り込まれている。(PBM版はツルツルで何も無し)
・ちゃんと斧部分が肥大化したカブトクナイガン・アックスモードが新規で付属する。(因みにPBM版でも付属していたガンとクナイはPBM版と同じ原型を使用している様に思われます。)
<悪くなった点>
・大型化したカブトブレストと頭部の大きさのバランスが悪くなった。
(一応頭部も新規造形で大型化されてはいるのですが、胸部との対比的にはもう少し大きくした方が良かったです。)
・手首足首のリングがともにユルユルで向きや位置が定まらない。
・各部ライダーアーマーの配置バランスが雑すぎる。
(本来、アーマー間をつなぐレスポンスバンドは肘&膝パッドの切り欠き部分を通る様に配されているのですが、商品では上腕、前腕アーマー間および太もも、脛アーマー間を離し過ぎて接着した上に、切り欠き位置を通す意識など無いかのようにバンドの上に無造作に肘&膝パッドが接着されてしまっている状態です。PBM版ではこの辺りもちゃんと意識されたバランスの配置だったのに…。)
加えて、PBM版から共通する問題として脛アーマーと足首の間の隙間が開きすぎて不恰好という問題があります。
総括すると、せっかく造形レベルが改善されたにもかかわらず、パーツのサイズ対比や配置のバランスはむしろ改悪されてしまったために、1/6に求められる「本物感」を全く感じられないシロモノになってしまっていますね。
このページのサンプル画像(パッケージ写真と同じ物)を見る限り頭部がやや小さい以外の上記問題点は見られない非常に素晴らしい出来なので、製造段階でこのクオリティに近い製品を造るための意識がメーカーには明らかに欠けていたと評価せざるを得ません。
今までメディコム製1/6ライダーは何体も購入してきましたが、開封直後に落胆するほどの製品を手にしたのはこれが初めてです。
同シリーズの他のカブト系ライダー、ファイズ系ライダーやPBM版ディケイド等と違和感無く並べられるサイズに造り直された更新版という点でのみ価値は感じますが、正直あまりお勧めできる品質の商品ではありません。
くれぐれもサンプル品のクオリティと製品版は全く違うということを念頭に、上記問題点を許容できる方のみご購入ください。