一聴して感じるのはかなり器用なバンドだなという印象です。音楽的に自由自在なミクスチャー感覚も、英語も日本語もヘンテコな言語感覚も、すべてが違和感なくちゃんと消化されていることに驚きを覚えます。ミクスチャーもついにここまで来たかという感さえある、正にボーダーレスなジャパニーズロックの最先端という感じがします。
基本的には、いい意味で青臭い青春がほとばしるようなエモーショナルなポップパンクな感じの楽曲が多いので、エルレガーデンとかビートクルセイダーズが好きな若いファンが多いのかなという感じがしますが、年長のロックファンが聴いてもサウンド的に十分おもしろい発見があるのではないでしょうか。それだけ彼らの音楽的なバックグラウンドは幅が広いです。『揶揄』なんかはCharみたいな憂いを帯びた渋みも感じますし、『最後の歌』なんてまるで小田和正が作ったんじゃないかというほど、感動的な曲ですよ。
洋楽ロック的なおいしい部分と、日本の優れたポップミュージックの要素を取り込んだ新世代のロックバンドが奏でる等身大のストーリー。若い方はもちろん、年長の音楽ファンにも聴いて欲しい1枚です。