DVD、CDともに同じ内容のようです。クレジットを見ると、2005年2月26、27日とあるので、何らかのかたちで、26日、27日それぞれの日にレコーディングしたものを混ぜていると思いますが、詳細はわかりません。ちなみに、日本武道館公演は、2005年3月16日に開催されましたから、2週間ちょっとしか離れていません。
DVDは、撮影、カメラワーク、編集が適度に凝っています。日本盤ライナーでも指摘されていますが、ヴィデオ以前に、ツアー・クルーによるライティングがいいですね。もちろん日本語字幕つき。
もちろん、セットリストには『アラウンド・ザ・サン』からの曲が多く含まれています。でも、「エヴリバディ・ハーツ」、「マン・オン・ザ・ムーン」などの代表曲もほどよく混ざっています。ぼくは、彼らのレコードはあまり聴きませんが、武道館公演では、彼らのライヴに涙ぐむほど感激しました。このライヴ・ヴィデオとレコードを見て、聴いて、やっぱり彼らはライヴがいいと思いました。これから何度も聴くでしょう。
ただし、難点があります。DVDの時代なのに、ヴィデオ・カセット時代の名作をDVD化したみたいに、コメンタリーもマルチアングルも、ドキュメンタリー、バックステージ映像などの特典映像も、ありません。DVD一枚とCD二枚にあるのは、ライヴの映像と音のみです。このツアーは、R.E.M.が、ブルース・スプリングスティーンらとともに、アメリカ大統領選で民主党のケリー候補を支持し、ブッシュ潰しを狙った「Vote For Change」(変化のために投票しよう)運動を挟んで行われました。この作品のトラック12、13の前のMCでも、マイケルは、「次の二曲は現政権に対するぼくたちの抗議だ」と述べています。それだけに、そういった事情も残す歴史的映像も加えてほしかったです。