遡ること学生時代、カラヤンのこのレコード(!)をレコード屋さんで注文して購入した思い出があります。当時、評判などをあれこれ調べて、カラヤンのにしようと小遣いをためて買いました。初めて聴いた”シェエラザード”は、なんとも異国情緒タップリの雰囲気で圧倒されました。今となってはCDで聴くしかないのですが、時が経ても、カラヤンのレガートで、目を瞑って大きく手を振る指揮姿が目に浮かぶようで、BPOの豪壮な音の波間につつまれて一気に聴いてしまいます。
それから蛇足かもしれませんが、カラヤンのディスクでしかまだ聴いたことがない、1楽章の海の主題が流れ出した時に、合いの手でピチカートがフォルテ(?)で鳴らされる箇所、ここは海の描写をとてもリアリティにしていると思います。また、同楽章主部で2回目のバイオリンソロの後、全合奏に入る直前、カラヤンの踏み込む足の音(?)が入るのは、珍しいのではないでしょうか? 彼にとって同曲唯一の録音となったこれは貴重だと思われますよね。(彼は、もうこれ以上を望まなかったのかも) 余白の「ダッタン人」の音楽もいいですねぇ。