英国アングラ・ハードには、そのグループの人脈をたどるとずるずるっと芋づるのように重要なグループがいくつも収穫できる、という系列があります。(コロシアムとかGUNとか…)クォーターマスもそのようなグループです。オルガン、ピアノを中心としたヘビーロックであり、その風格はツェッペリン、パープルにも引けをとりません。一般的にはレインボウがファーストで演奏したBlack Sheep Of The Family で知られています。3. Post War Saturday Echo に特徴がよく出ていますとおり、スリー・ピースの演奏力と構成力をいや、というほど聞かせます。わたしはジョン・ガスタフスンの巨大なベースが何より好きで、彼の演奏を聞けるだけでロキシー・ミュージックもイアン・ギランも許せてしまいます。彼のボーカルが堪能できる意味でもこの作品は貴重です。
過剰な湿り気はなく、明るく乾いています。ベースになっているのは、ブルーズよりはジャズでしょうか。楽器のインタープレイにおいても冗漫にならずに緊張感が持続するところが上手いです。最後にスリーブ・デザイン。ヒプノシスが全力を振るった制作(錆びた鉄鋼廃物で統一されている)で感心します。また、お定まりのハーベスト・レーベルの録音のよさ。6. Gemini なんかを聞いてしまうと、嬉しくて一日クォーターマスをリプレイしてしまうのです。素晴らしい。