日野原重明先生や、地下鉄サリン事件、そして日本でも有数のブランド病院として有名な聖路加国際病院だが、そうした「ブランド」を持ち続けるために、患者の立場に立ったさまざまな先駆的な試みを行っていることが、よくわかる本である。
この本には、聖路加国際病院で行われている医療がどんなものか、国内外の数値と比較して書かれている。つまり、他と比べてよいのか悪いのか、具体的な数値で包み隠さず示してあるのである。また、比較する際の基準や、なにとどうやって比べているのか、どうしてそうなるのか、などが冷静な視点で書かれている。
患者中心の医療、患者が病院を選ぶ時代、などといっても、まだ判断材料はとても少ないのが現状である。こうした取り組みを、日本国内の多くの病院が行い、公表してくれることを望むものである。