出版社/著者からの内容紹介
掲載されている質問は、民間相談機関として、多くの相談者から尋ねられる質問の中からとりわけ必要性の高いもの、
普遍性のあるものを選んで、取り上げました。
この本の特徴として、まず最初から最後まで読んでいく
ことによって、DV問題について概観することができるように
構成されています。また、自分が興味のある部分だけ、
今困っている問題の部分だけ読んでも役に立つように
なっています。
付録の部分では、全国の相談機関等の連絡先も掲載して
おり、この1冊で私たちの視点で必要最低限と判断した
情報を網羅しています。この本をきっかけとして、
さらに詳しく調べたいと思われた読者のみなさんには、
さまざまな関連書籍が出版されていますから、この本を
土台にして、そうした書籍を読むことをおすすめします。
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
著者からのコメント
こんなに苦しまなくてもすんだかもしれないのに……。」
多くのDV被害当事者からの相談を受けながら、私の心の中を
よぎる残念な思いです。情報があふれている現代社会に
おいて、本当に必要な情報が必要としている人に届くのは
実は難しいことだと相談を受けながら、痛感してきました。
どうしたら、みなさんのところに必要な情報が届くのでしょうか。
そのために、まず読者のみなさんに最低限、これだけは知って
ほしい情報とさらに詳しい情報の取り方、そして情報の
活用法を分かりやすく説明する本が必要だとずっと考えて
いました。みなさんがDVについて疑問に思ったときに、
困ったときに、この本を入門書・解説書として、いつでも開いて
読んでいただけたらと願っています。(中略)
私たちは、若い女性、特にこれから結婚する女性を
読者として想定して、原稿を執筆しました。女性にとって
結婚は人生の大きな選択です。
DVのことで悩んでいる相談者の多くはすでに結婚前から
「この人でいいのだろうか?」と迷いながら、「内なる声」の
警告を無視した結果、ある人は数年、別の人は30年以上も、
苦しんでいます。
若いみなさんにはぜひ将来を賢く選択してほしい、
そして幸福な人生を歩んでほしい、この本には
そうした願いがこめられています。
本書がみなさんのお役にたてば幸いです。(中山洋子)
カバーの折り返し
相談機関の専門家と第一線の弁護士がやさしく解説!
◆31のQ&Aで当事者、中でも若い女性が特に必要と
している情報を提供
◆相談機関や関連書籍も多数収録
あなたは悪くない!
著者について
弁護士 第二東京弁護士会所属
犯罪被害者支援委員会副委員長兼事務局長
DV・セクハラ・性犯罪など、女性が被害者である事件を
多く手がける。東京ウィメンズプラザのDV法律相談担当。
・主な著書『Q&A ドメスティック・バイオレンス法
児童防止法解説』(三省堂、共著)
◆中山洋子(なかやま ようこ)
アートコーディネーター・作家
ボランティア団体の運営支援に携わり、被害者支援の
相談も担当している
・日本メディア・アート協会(JMAA)理事
・ウィメンズネット・ サポート(WNS)事務局
◆根本真美子(ねもと まみこ)
DV被害者支援団体でボランティア活動を行う。
被害者支援を行う一方で、デート・バイオレンス被害
防止のために若い世代への教育にも力を注いでいる。
・日本うつ病学会会員
・日本トラウマティック・ストレス学会会員
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
弁護士。第二東京弁護士会所属。番法律事務所主宰。日本弁護士連合会犯罪被害者支援委員会副委員長兼事務局長。1994年の弁護士登録以来、第二東京弁護士会の両性の平等に関する委員会に所属している。ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント、性犯罪など、女性が被害者である事件を多く手がける。東京ウィメンズプラザのDV法律相談を担当している。2003年から2004年にかけて、東京都男女平等参画審議会委員(第2期)を務めた
中山 洋子
アートコーディネーター・作家。横浜生まれ。アートギャラリーに10年間勤務。その後、異業種数社の会社勤務を経て、フリーのアートコーディネーターとして活動。その間、ボランティア活動団体の運営支援にも携わっている。日本メディア・アート協会(JMAA)理事。ウィメンズネット・サポート(WNS)事務局
根本 真美子
東京生まれ。会社員として働きながら、DV被害者支援団体でボランティア活動を行う。行政の研修や大学での講演を行い、支援活動の経験を社会にフィードバックしている。コメディカル(福祉従事者)としての立場からも被害者支援に携わっている。2005年7月に開催された日本うつ病学会総会では、支援現場での考察結果について演題発表を行った。被害者支援を行う一方で、デート・バイオレンス被害防止のために若い世代への教育にも力を注いでいる。日本うつ病学会会員。日本トラウマティック・ストレス学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
抜粋
《70ページより抜粋》
Q20 二次被害とは何ですか?どんな場面で起こる
のでしょうか?(またはどんなケースがありますか?)
A20 二次被害とは、被害者から相談を受けた家族・友人・
支援者など、本来は被害者の味方になるべき人たちが
被害者を責めるような言動をとることです。
例えばDVから逃れようと行動を起こすと、こんな2次被害に
遭う場合があります。
(1)家族や親族から
「それぐらいのこと、みんな辛抱してきたのよ。」
「うちでは離婚した人はいない。身内の恥だ。」
「子どものためには、父親がいたほうが……」
「離婚したら生活はどうするの?私たちには余裕はないわよ。」「だから言ったでしょう!あんな人やめときなさいって」
「あなたは男を見る目がないのよ。」
(2)友人から
「あなたもわがままなんじゃない。」
「えー!ご主人そんな人には見えないけど……」
「別れてどうやって暮らしていくの?」
「あなたの努力次第でまだ何とかなるんじゃないの?」
(3)談機関の自治体の担当者から(中略)
(4)警察 (中略)
(5)病院(精神科)(中略)
(6)弁護士から(中略)
(7)調停委員から(中略)
(8)裁判官から(中略)
(9)生活保護担当ケースワーカーから(中略)
(10)児童相談所(中略)
【ここがポイント】
これを読んだあなたはびっくりするかもしれません。
もちろんすべてのケースでこんな対応をされるわけでは
ありませんが、こういう対応される被害者も存在するのも
現実です。DVの本質に対する無理解・無関心・社会の
偏見などに影響されて当人に悪意はない場合が多いのです。
被害者がその一言で傷つくことすら気づいていないのです。
どうすればいいでしょうか?そうした反応を予想して
防御対策を講じましょう。Q29をご覧ください。
(文責 中山洋子)