■「二人の容疑者」
過去に犯罪を犯したことのある刑余者を積極的に雇用して
きた人情派の社長が経営する運送会社で起きた強盗事件。
状況から考えて、容疑者は、二人の従業員に絞られる。
水原警部から事件の担当を命じられた新人の浅間刑事は、
期待に応えようと、張り切って捜査に乗り出すのだが……。
心証という予断に基づいた見込み捜査の危険性を描いた作品。
運送会社ならではのあるモノを犯人特定の決め手としているのは
なかなか巧いのですが、もっと露骨な見せ方をしたほうが良かった
と思います。
■「クリスマス・プレゼント」
部員数の減少により、同好会への格下げの危機に直面している演劇部。
クリスマス公演を成功させ、新部員を獲得しようとしていたのだが、
トラブルメーカーである部長・白井のドジのため、逆に、公演前に
部員が半減してしまう。
そこで急遽、燈馬と可奈を含むミステリ同好会の六名が加わり、
燈馬が書いた脚本で、ミステリ劇を上演することになるのだが……。
公演に向け、準備する燈馬たちを妨害しているのは誰か、という
謎以外に、タイトルにまつわる別の謎が盛り込まれている本作。
可愛らしく、微笑ましいクリスマス・ストーリーでしたw