本書は、よしもとばなな氏の公式サイトに寄せられた質問への返答エッセイ。質問は恋愛相談から人生相談まで様々。個人的な問題のはずなのに、なぜか繰り返し出てくるテーマがある。
ヒトが悩むことは、不偏性があるものなのですね。
例えば、
Q.ほんとうの優しさってなんだと思いますか?
Q.長くつきあった人と別れました。でもまだ好きなのです。どうしたらいいのでしょう?
Q.女性が社会で働くには、何を心がけたら、心身ともに健康でいられるのでしょうか?
Q.子どもが欲しくてもなかなか授からず赤ちゃんや小さい子を見るとつらいのです。どうしたらいいのでしょうか?
Q.大切な人が、自ら死を選んでしまったとき、遺された者はどのように心の折り合いをつけたらいいのでしょうか?
Q.食と体のバランスを上手にとる方法があったら教えてください。
などなど。なんだか、まるで自分の悩みのような感じさえしますよね。
ばななさんの言葉は、人柄があふれている。ばななさんが隣に座って悩みを聞いてくれる、本書を読んでいるとそんな想像が膨らみます。彼女が綴る小説は、幻想的で、柔らかくて、優しい。そんな印象が、そのまま投じられたエッセイです。 彼女の小説が好きなヒトには、きっと、じん、とくる一冊でしょう。