前作「COME WITH US」から丸3年ぶりの5th Aibum。まさに待ってました。前作がいままでの彼等の集大成のような内容に対して、今回は明らかに中身が変貌しています。これを新化ととるか、はずしたととるかは、正直聞くものによって意見が分かれるところでしょう。
まず出だしの1,2,のナンバーで、なんだコリャと思う人が大多数と思います。3でやっとケミカルらしい音になってはきますが、どうも全体的には、今までとは明らかに路線が違う。まずほとんどのナンバーにボーカルが入り、有る意味普通のアルバムと化している印象です。そして随所にちりばめられた80年代UKロックの香り。懐かしのニューロマンティック(歳がばれるな。笑)の香りがまさにぷんぷん。ジャケットから感じるレトロさはそれだったのかと納得しました。見方によってはそれを現代に見事に蘇らせている傑作アルバムと言えるのではないでしょうか。
しかし毎度の事ですが、1枚のアルバムとしての完成度はクオリティが高いです。1曲目から11曲目まで、つながりがあるようにまとまっており、トータルとしての作りをいつもながら維持しているのはさすが。
音的には今までのケミカルフリークからしてみれば確かに欲求不満の残るものではありますが、毎回同じことを続けるよりは、こういった明らかにわかる違いも良いのではと、個人的には考えます。
蛇足的に言うと、いつものように日本版ボーナスが1曲ついていますが、皮肉にもこれが今までケミカル・ブラザーズを連想させる曲というのも面白いところ。なので微妙にアルバムの意図とは異なるものなので違和感がありました。