イーストウッド映画「グラントリノ」のエンディング・テーマで流れていた曲をご記憶だろうか?素晴らしかった映画の余韻を、充分に味あわせてくれる印象深いナンバーであった。あのエンディングが飾っていたのが、ジャズシンガーJamie Cullnmである。
最新作「The Pursuit」は、またまたJamie Cullnmの魅力が満載の作品に仕上がっている。彼はジャズ・シンガーなので、歌唱力は当然として、その甘い歌声と流れるようなタッチのピアノには音楽のジャンルを越えた何かを感じさせる。アルバム・ジャケットが過激なため、内容が勘違いされる恐れがあるが、至ってオーソドックスかつ斬新な構成で聴かせ楽しませてくれる。#4の「If I Ruled The World 」ではスローナンバーでじっくりとJamieの歌が楽しめ、#7「 Love Ain't Gonna Let You Down 」はミドル・テンポでありながら、ノリが良くて元気が沸いてきそうなナンバーに仕上がっている。#9では、ピアノだけの演奏にJamieが切々と歌い上げじっくりと聴かせる魅力的な曲となっている。緩急をつけ、歌にピアノに楽しませてくれるJamieは、単なるジャズ・ミュージシャンの枠を超えた素晴らしいエンターティナーであると、改めて思い知らされた。