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ベーシスト、ジャコ・パストリアスはジャズ界のジミ・ヘンドリックスだった。1987年に他界するまでに、パストリアスはフレットレス・ベースの実質上の発明者となり、従来の常識をくつがえす演奏法を生み出した。これによりフレットレス・ベースは、アフリカン・トーキング・ドラムを電気化して高度な機能を持たせたような楽器へと生まれ変わったのである。待ちに待ったCD2枚組コンピレーションは、この天才アーティストがたどった驚異的な、しかし未完成な軌跡を克明に記録したもの。R&B、カリビアン、フュージョン、ジャズ・ロックのイディオムを取り込んだ彼の才能をしかと伝えてくれる。ジャコ・フリークにとっては、天下にその名をとどろかせた伝説の人としてのパストリアスの姿を確認できる点はたまらない魅力だろう。ソロ・プレイも収められており、バッハによる「Chromatic Fantasy」、パット・メセニーと共にドリーミーなインプロヴィゼーションを展開する「Midwestern Nights」、そしてもちろん、1976年のウェザー・リポートのメガヒット曲「Birdland」がある。また、若干ながら未発表トラックも聴くことができ、初期の宅録音源である「The Chicken」や、ライヴ・ヴァージョンの「Okonkole Y Trompa」を収録。さらに、サイドマンとしてジョニ・ミッチェルと共演した曲もある。チャールズ・ミンガスの「Goodbye Pork Pie Hat」がそれで、なかなかの聴きものだ。だが、主役は何といってもパストリアスの自作曲。西インド風のリフを持つビッグ・バンド・ナンバー「Liberty City」、長大でエキゾティックな音詩「John and Mary」は圧巻だ。頭を吹っ飛ばされ、ハートを打ち砕かれること間違いなしのセットである。(Eugene Holley, Jr., Amazon.com)
Album Details
The most comprehensive Jaco Pastorius retrospective ever released in the U.S. Features three tracks previously unavailable in commercial release. More than two dozen tracks, totaling over 2 1/2 hours of music, on two diverse, brilliant, career-spanning CDs! Rhino. 2003.