John Pizzarelliは若手(1960年生まれ)の、Nat King Coleを敬愛する、歌うジャズ・ギター・プレイヤーです。同じ若手の白人ジャズ・ヴォーカリストということでHarry Connick Jr.と比較されることも多いですが、John PizzarelliはHarry Connick Jr.より軽快で暖かい歌声で、この二人の違いは丁度シナトラとナット・キング・コールみたいに思えます。
そんなJohn Pizzarelliがビートルズのカヴァー集で好評を博した翌年に発表したのは"Dear Mr. Cole"(1994年11月)に続くNat King Cole作品集の第2弾です。実際は1996年1月に録音していた音源のようですが、同じ趣旨の作品が続くことを避けたいというセールス戦略の問題だったのでしょうか?前作と異なる点は、前作では"Love"や"Unforgettable"などNat King Coleの超有名曲をやっていたのに対して今回はもう少しマイナーな曲が中心であること("That's Nat"なんて洒落のオリジナル曲も含む)、またメンバーも前作のBenny Green&Christian McBrideでなくRay Kennedy(piano)&Martin Pizzarelli(bass)という レギュラー・トリオでの録音である点でしょうか。あくまでも軽く、肩肘を張らない穏やかな雰囲気で徹底しているのは前作品の通り。前作品が好きだった人には、同様に愛聴盤になると思いますよ。