2000年のマーキュリー音楽賞でアルバムオブザイヤーを受賞した前作に続く通算5枚目となるフルアルバム。シングルにもなっている"Sunset"は前作から引き続き参加のJayanta Boseの味のある語りからEska Mtungwaziがエモーショナルに歌うクールなビート感のあるベンガル/イングリッシュ・デュエット曲。後半はタブラビートも交えたカッコイイ展開があります。このアルバムで一番好きかも。"Nothing"は強めのパルスビートと Tina Grace のウィスパーヴォイスが心地よいトリップホップな曲。"Acquired Dreams"ではなんとNatacha Atlasが参加。妖美なアラブ歌唱を炸裂させています。中盤からのフワフワ感のあるシンセとビートの組み合わせもクール。"Moonrise"ではアルジェリアのライ・シンガーCheb Mamiがフィーチャーされた曲でフラメンコギターがバックを盛り上げる味わいある曲。"Walk Away"はNina Mirandaによる落ち着いたヴォーカルとピアノによるシンプルな曲。"Cold and Intimate"はTina Graceによるトリップホップな曲。"Ripping Out Tears"はエッジの効いたギターを使ったインダストリアル・ヒップホップナンバー。7つの国でレコーディングされたというこのアルバム、参加アーティストは200人以上とか。その中にはNitinが直接録音したというネルソンマンデラの声や、オーストラリアのアボリジニ・ロックバンド YOTHU YINDI の中心人物Mandawuy Yunupinguの語り、南アフリカの小学校の合唱団のコーラスなども含まれ前作より大幅にグローバル感を増してきています。アイデアの豊富さと地球的規模のバランス感覚を備えたアルバムです。日本盤には"Sunset"のリミックスが2曲追加されています。