「Proof」には、愛する人の全てを手に入れたいという気持ちと、愛する人を一切穢したくないという気持ちとの葛藤が描かれていて、最終的には、現実的な愛に伴う痛みも醜い感情さえも美しい物として受け入れようとする決意に展開します。つまり欲望の歌なんですが、いやらしさが全くなく、非常にピュアな音色に仕上がっています。欲望という物を、これほどまでに爽やかに表現出来るとは……。
「抗って膿む惑星(ほし)」「いつか全て理解(わかり)合えるまで風はもう待てない」などの歌詞に、素晴らしいセンスを感じます。その一方で、「Proof」、カップリングの「no vain」共に、英語の歌詞は文法的に逸脱しています。文法とか関係なく、フィーリングで英単語を並べているのでしょうか?
「no vain」は異界の曲のような耳を引く旋律ですが、歌詞の内容は割と普遍的で、あらゆる物を他人と比較される現代社会において、何度流されて埋もれても復活し、最後には自分の欲しい物を手に入れる、真の精神的強者になろうとするキャラクターを歌っているようです。そのポリシーが「no vain」、「無駄な物は何一つない」という事でしょうか。