SADEの音楽はアレンジと演奏が極めてタイトで洗練されている為、単にジャズとソウルの間、と単純に表現できない独自の音世界。また彼女の私小説的な詩と比類なき美貌と憂いを帯びた低いヴォーカルが三位一体となって聞き手を魅了する。
1作目ですでに完成された音を作っていた彼らだったけど、この2作目はさらに洗練度を極めたアレンジと深みを増したヴォーカルで、25年経った今も、まったく色が褪せていない完成度の高いアルバムだ。
この作品はSADEのこれまでのアルバムの中で最もジャジーで、夜〜深夜をイメージさせる曲が多い。前回よりもSADEのヴォーカルはさらに味わい深くスムーズになっている。時に囁くような、枯れた低いヴォーカルは耳に入った瞬間から人をとりこにする魅力に満ちていて、さりげなく歌っているようで歌詞の世界を完全に表現している。
個人的にはジャジーなIs it a crime, War of the Hearts, You're Not the Manや極めてタイトなアレンジのSweetest Taboo, Mr. Wrongなどが気に入っている。
夜、1人でゆっくりと時間を過ごすのに最高の音楽かもしれない。もちろん2人でも楽しめる。