登録情報
|
類似した商品から提示されたタグ(詳細)関連タグ(この商品に近い関連キーワード)を追加する++最初のタグになります
|
ストーカーに困っているという若い女性カレン・ニコルズの依頼をうけてパトリックは彼女を助ける。しかし、わずか半年後に彼女は投身自殺を図ってしまう。この半年の間に、フィアンセが事故で植物人間になり、職場を失い、住むところもなくなるという不運に彼女は遭遇していた。単なる偶然なのか、それとも誰かの悪意が潜んでいるのか、パトリックが調査をすすめるうちに、一人の人物が浮かび上がってくる。しかしその時、パトリックの周囲にも恐ろしい魔の手が伸びていた・・・。
はじめは、謎の犯人に守勢にまわるパトリックとアンジーだが、やがて攻勢に転ずるあたり、読者も一緒になって溜飲を下げる気分で、さすがにここらのツボはしっかり押さえてある。事件が解決したと思われた後に明かされる真相と結末もレヘインらしい余韻がある。
デニス・レヘインの本の基本的なテーマは人間の心に巣くう悪意と暴力だと思う。本書でもごく普通の女性カレン・ニコルズを自殺に追い込む犯人の手口は悪辣で、読んでいる方が思わず引いてしまうところがある。全編を通じて暴力に匂いがふんぷんとするところがあって、おもしろいことに間違いはないが、好き嫌いが分かれるのはここらあたりかもしれない。
にもかかわらず最後まで読みとおせるのは、パトリックとアンジーの守護神ともいうべきブッバ・ロゴウスキーの存在が大きい。どこか存在自体がユーモラスで、救いとなっている。本編では、なんと彼女ができるのだが、それ以上に兵士としての才能を発揮して二人を助けている。
訳者あとがきによれば、レヘインはこのシリーズを少し休む予定のようだが、ブッバだけでも他の作品に登場させて欲しいものだ。
カレンに付きまとうストーカーを何とかして欲しいという。「お安い御用じゃん。」と引き受け 暴力大好きマッチョの相棒ババと強烈な脅しをかける。それはそれは恐ろしい脅迫で一気にストーカーは手を引いたかに見えた、が 服従したと思わせたストーカーの眼の奥に復讐の炎が燃えていた。ストーカー。日本では埼玉県桶川事件があったばかりだが警察という役所の対応には歯噛みするばかり。しかしこの二人にとっては「俺が法律!サイレンサー付きの22口径が警察!対話は暴力!まっかせなさーい!」の朝飯前の一仕事。かつてのマイク.ハマーか墓掘りジョーンズもかくありなんという荒々しさ.「おいおい!そこまでしなくても..」と思う反面 日頃のストレスを思わず発散している自分が恥ずかしい.この仕事,一旦は上手くいったかに見えたが。。。
6週間後のある日現在の愛人ヴァネッサとバミューダに出かける間際、カレンから留守電が入る。連絡が欲しいと言う。忙しさにかこつけて放置してしまう。そして 半年。ニュースでカレンの自殺を知る。自責の念にかられ依頼人のない捜査を始めるが。。。
関係者に話を聞くにつれパトリックが抱いていたカレンのイメージが大きく覆っていくようになる。カレンの恋人の死。事故なのか?仕組まれた殺人か?そしてパトリック自身の周囲に次々と起こるストーカー事件。犯人は?アンジーとの再会。等々めまぐるしい展開に目が離せない.
英語の名前は頭に入りにくい.日本の文庫の表紙裏にあるような人物紹介があるといいなあ!と思うのはワタシだけか?
「えー?ク ラ レ ン ス ?クラレンス?誰だっけ?確か前にも出たよな?」あっちこっち探してやっと見つかる.「あっ,そうかあ.飼い犬だった.」という次第.オッ恥ずかしい.
とにかく,物語が進むにつれ犯人に対する憎しみが膨れ上がる.それはパトリックもババもアンジーもそして当然ワタシもである.「ヤッテマエー!」って気分になってしまう.まさしく高倉健,唐獅子牡丹の世界である.面白い!っが 疲れる.
殴られ撃たれて,ホント私立探偵は楽じゃない.
|
|