プレゼンで当然のように使われる図解だが、なぜ図解は必要なのか?もちろん、企画書に説得力を持たせ、訴えたい部分をよりいっそう際立たせるため。しかし同時に、「企画書を作成する人の理解力や表現力を飛躍的に向上させる力」が図解にはある。つまり、企画書で図解を用いることは、企画が自分の中で明瞭化され、上手なプレゼンを形作ることができる、ということなのだ。
これらを踏まえながら、本書のメインである第2部「企画・プレゼン編」では、企画書別に図解の「見せる」テクニックと、プレゼンの「引き込む」テクニックを紹介。具体的には、「シンプルな企画書」「わかる企画書」「強い企画書」「キレのある企画書」それぞれにふさわしい図解を、それを導き出す考え方、見せ方、テクニック、デザインとともに紹介している。付録には、300からなる図解パターンを掲載。企画と図解の相関関係を例(パターン)で表しているので、すぐに実践に用いることができるようになっている。第1部の「操作編」では、PowerPointの操作方法や機能の解説を簡潔に示している。PowerPointの初心者から上級者まで幅広く活用できる1冊。(齋藤リエ)
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サンプルの画面などが多数掲載されているが、もし部下がこれらを作ったとしたら、作り直しを命じるようなものがほとんどである。デザインセンスが非常に悪く、色使いにいたっては平均以下の技術であり、悪趣味とすら言っていい。デザインも無意味どころか、見る者がかえって混乱するような記号(意味のない矢印など)を使っている部分が多い。「わかりにくい例」「わかりやすい例」を並べて、筆者が「こうするとわかりやすくなる」と言っている例のほうが却ってわかりにくいのであるから致命的だ。読者であるこちらが筆者の技術を指導したくなるような内容であった。
ただ、理論的な部分においては参考になるところも多く、ある程度プレゼンテーションを理解している者にとっては、本書の中の、自分では間違っていると感じる部分は無視し、正しく、かつ自分の足りない部分を補うという活用の仕方はあると思われる。
ただ、プレゼンテーションの初心者にはまったく薦められない、というのが正直な感想ではある。
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