qmail + vpopmailで長いこと運用してきましたが、さすがにパッチの適用も複雑でpostfixに移行せざるを得ませんでした。
そこで、本書が新しめでしたので一冊購入し構築致しました。
結果的には、この本を読んで淡々と進めれば、メールサーバの構築の8〜9割は進むかと思いますので、
良書だと思います。
タイトルにもある完全ではない部分、つまり残り1〜2割の部分は、
・posftfixadminのユーザ追加・削除・ドメイン削除でのポスト動作スクリプトなどに振れていない点です。この点を扱っていないため、いろいろと不具合がでるかと思いますので、ご留意ください。改訂版ではこの部分は扱わざるを得ない箇所でしょうね。
・MLシステム(mailmanなど)の解説はあれば有り難いかなと思いました。
・現状TLSは使わない傾向があるので、最初からSSLの解説だけで、TLSはコラム程度で良いのかなと思いました。解説のままですと、TLSとSSLのダブル実装になってしまうので注意が必要です。
・SMTPコネクションの制限など、各SMTPの制限項目があるのですが、ここが文章でダラダラ書いてしまっているので非常にまとまりが悪い。かといって項目が多いので説明が難しいのも理解できますが、ここの設定項目は、もう少し表などを多用して、文章でダラダラかかない方が良いのかなと思いました。
・HELO要求に関してもOutlookの方言などに対して記述があった方が良いのかなと思いました。HELO要求必須になるとOutlook系がFQDNを送らない場合が多いので不具合が出るかと思います。
このくらいが気になった点(つまり本書では得られずググった点)ですが、それ以外は非常にまとまりのよく、Posftixの概要を掴むには最適な本と言えます。
補足ですが、Scientifix Linux6, CentOS6では、Dovecotが標準パッケージでMySQLに対応できるので本書の解説にあるソースからリビルドする必要はありません。