NYの病院で内科レジデント(PGY3)をしているが、ここではインターンも含めて、ほぼ全員に、と言っていいほど普及している。病棟で必要になる知識がコンパクトにまとめられており、確認したい時にすぐに白衣のポケットから取り出せるのがいい。根拠となる出典も明記されている。基本的に箇条書き、もしくは用語の羅列なので、「読んで勉強する」ための本ではない。むしろ必要な情報をピンポイントに検索したり、確認するためのマニュアルと言うべきだろう。他のレビューにもあるように、各疾患に関してある程度の知識がないと「意味不明」という部分も多いかもしれないが、それはあくまで読み手の側の問題である。
これほど多くのインターンやレジデントがこの本を選び、現実として日々の診療のスタンダードとなっているのはなぜだろうか? 「コンパクトである」「検索しやすい」「エヴィデンスに基づいている」等々、いろいろな理由が挙げられるだろうが、特に「work up」の項が出色だ。高ナトリウム血症をみたときに、どうするか。「Workup」には、次に何をするのが最も適切かが簡潔に記載されている。そして、その結果をもって、さらにどのような検査あるいは処置をすべきかということについても。
この本を常にそばにおいて、必要であればUpToDateなどでさらに詳しい知識を得ていくというのがこちらのインターンおよびレジデントの基本的な病棟での働き方だ。