元Sharks Keep MovingやBotchのメンバーが在籍するインディーズロックバンド。
今までアルバム2枚にEPを3枚(間違っていたらゴメン)を発表しており
独特の演奏スタイル(キーボードの生み出す独自の音空間とディストーションギターの描き出す浮遊感の融合)が絶大な人気を呼び起こした。
本作はそんな彼らの”Minus the Bear節”の醍醐味とも呼べるニューウェイヴィーでダンサブルなリズムビートは残しつつ、
その独特な音スタイルを更に研ぎすましネクストレベルへと昇華させることに成功した非常に重要かつ興味深いアルバム。
リードシングルであるKnightsを聴いてみればその成長は一目瞭然。
前作のDrillingのようなドラマチックで攻撃的な曲構成を持つ楽曲なのだが、更に複雑に更にアンビエントにMinus the Bearというバンドが飛躍していることを見事に伝えてくれる。
M-2,M-6,M-7などのような比較的ミドルテンポ調でゆったりとした楽曲陣も非常に冴え
しっとりとじっくりと聴かせてくれる要素も十分に含まれていることが嬉しい。
何よりもリスナーを放っておいてくれないのはそのアブストラクトでありながらもどこかノスタルジックで馴染みやすいメロディーであり、
今作ではその独特なメロディーセンスも周囲を取り囲む楽器陣のステップアップと供に、もはや職人業といえる領域にまで達した感がある。
他のインディーズロックバンドとは明らかに方向性を別にした全く新しい感覚のロック。
Minus the Bearはそんなカッコいいロックを今回もさり気なく聴かせてくれる。
そして彼らの本当にすごいところはスタジオアルバムのその世界観をそのまんまステージで再現してしまえるところ。
早くこのPlanet of Iceをステージで観たいものだ。