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物語は弟の死の真相を追うため、職を投げ打った兄が女を追いはじめるところから始まる。女を追うストーリーに、過去の回想シーンをカットバックのように織り込んでいくクック得意の表現。幾重にも織り込まれるストーリー。やがて迎える予想を越える結末・・・。
印象深いラストシーン。謎めいた女を追うというストーリーは宮部みゆきの「火車」を思い出させた。心にぽっかりと空いた暗い穴の、ぼろぼろと崩れ落ちる淵を歩くような感覚・・・描かれる心象風景がずっしりと心に残る。また、結末近くの文章からとられたと思われる日本語題名がすばらしい。
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