ブックカバー表示の「全操作・全機能を完全解説」はキャッチコピーと解釈し、本冊「はじめに」に書かれている「ほぼ全機能を網羅する形で」の記載を信じるにしても、本書のページ数は751ページ、かなりのページ数です。
Photoshop Elements8の初心者は、やはりどんな機能があるのだろうかとの思いで、一通り目を通したくなります。ただし1回目を通すだけでも、結構時間を要します。
元々、Photoshop Elementsは、Photoshopをベースにした廉価版ソフトウェアですが、機能の多いお徳用ソフト(Photoshopは高価ですが)であり、その機能の多さ故と思われます。おまけに類似機能を実現するのにいく通りかの方法があることもマニュアル化しづらい要因の1つになっているのではないかと思います。
本書は、ほかのElementsの書籍とは違い、Photoshop Elementsの歴史(バージョンごとの機能の変遷)、Photoshop CS4とPhotoshop Elements8の機能の違いから説明が始まります。これは僕にはありがたかったです。Photoshop Elements8で何ができるのか、まず読者に開示してくれたからです。これだけでも、このかなりのページ数にわたる書籍に対して、一応の今後の方向付けができます。
目次も辞書的に使える体裁となっていますから、目的に応じて参照しやすい書籍かと思います。
ダウンロードサンプルを使用すれば、比較的理解しやすい説明で、各項目を進めることができます。
まあ、完璧な解説書など世の中には、存在しませんから、わかりづらい箇所もあることは事実ですし、「ここの説明は、はしょってるな」と感じる部分があったのも事実です。
しかし、悪い書籍とは思いません。内容の多さを考えたとき、価格も決して高くはありません。概要をほかの入門的な書籍で一通り理解したうえで、さらにもう1歩踏み込むための、あるいは入門書で何となく残ったままの疑問を調べて見るための(今入手できる範囲内での)良書かと思います。
注記:僕が購入したのは、2010年発行の第1版。各所で誤植、編集途上の痕跡、コピペのまま直してないな、と思われる箇所に遭遇しますが、前後関係で正しい記述は想定可能です。いずれにしても、校正不足は指摘されるべきかと思います。