08年作。元カーン等に在籍したカンタベリー・ロック有数のギタリストであるスティーヴ・ヒレッジがやっているユニットであり、優れた作品を続々と発表し続けているが、正直なところここまで長きに渡って続くとは思っていなかった。本作は手塚治虫の娘のるみ子さんが、英語版の『火の鳥』をヒレッジに手渡したことによって製作が進んだ作品とのことだが、正直なところそんなことはどうでも良い。ゴング時代の兄貴分であるデヴィッド・アレンの参加曲があることも興味深いが、それよりもヒレッジのギターの充実振りが嬉しい。一曲目からして素晴しいギター・プレイだと思う。
システム7は古典的なアンビエント・ハウスを結成当時からやり続けているグループであり、実際問題としてはちょっと古臭い。しかしながら頑固一徹にその音楽性を貫く姿勢は見習うべきものであり、ここまで続くのもクオリティの高さ故。またカンタベリー・ミュージックの枝葉の一つとしても重要であり、彼のギターはどこでどう鳴ってもカーンに戻っていく気がする。ゴング以来のスペーシーな音空間に酔いしれるのみ。