パレチェックさんイラストの『ピーターとおおかみ』です。手のひらサイズのハードカバーの小さめの絵本ながら、パレチェックさんの色鮮やかで伸びやかなイラストのちりばめられた、テンポある構成のチャーミングな一冊です。『DIE BREMER STADTMUSIKANTEN』の登場人物は泥棒なのでややふてぶてしくユーモラスに描かれているの対して、この絵本の登場人物ピーターは小さな男の子なので、パレチェックさんの描くその男の子の可愛らしさ愛らしさは飾っておきたくなるほどです(とくに表紙)。こちらの絵本は昼の場面がおおいためか、テーマとなるカラーがあるとしたら、暖かいオレンジ色かな、という感じです。夕暮れのような微妙な色の重ね方がとても詩的で素敵です。
6歳の娘は、この絵本をじっとながめた後、「これ、『ピーターとおおかみ』でしょう?」と、言い当てました。それくらいイラストもわかりやすく、文章量も少な目のようなので、ドイツ語の小さな子供向けの絵本なのかな、と思います。パレチェックさんは他にもアンデルセン童話など多くのイラストを描いていらっしゃるので、そちらもぜひ、このシリーズなどで復刊を希望いたします!