他の言語の経験者が、初めてWebシステムに関わろうとするとき、PerlとPHPのどちらを先に学習しようかと悩んでいるとしたら、本書はとても向いていると思います。というのが、僕がそうだったからです。
本書では、PerlとPHPの違いという点にフォーカスしながら、その言語仕様についてPerl側も端折らずに丁寧に説明を重ねていくため、結果としてPerlの経験者でなくても、PerlとPHPの双方の書き方を理解できます。よくぞこの厚さで、うまくまとめているなと感心しました。
Webシステムを作っていくのに必要になるであろう学習課題がちょうど章分けとうまく合っています。惜しむらくは、DBまで触れられていないことですが、「何もかも」と欲張るのではなく、まず本書で言語としての基本を理解してから、それぞれの言語の良書でより深く理解を進めるというのがよいでしょう。
一方、本書の題名通り、Perlプログラマーが「コードをPHPに移行させたい」という目的で見たときには、むしろ物足りない本かもしれません。
本書の価値は「これ一冊でPerlとPHPの基礎が分かる!」というところだと思うのですが、題名のせいで初心者が敬遠することもあるのでは…と思います。題名を付け方を失敗しているような気がします。それぐらい、敬遠してはもったいない本です。