写真はいくつかをのぞいて、とても魅力的です。この本で初めて見つけたマイケルのアーティスティックなポートレイトや一族の集合写真、ハローキティTシャツ姿のパリスちゃんとか、お気に入りの写真もあります。記事部分が少なく、写真をたっぷり見せます。ハードカバーで、少し厚めの紙に印刷されており、写真の質感がマット。その点ムック系の追悼写真集とはちがってリッチです。
しかしながら…ローリング・ストーン誌ほどじゃないけどゴシップ系の意地悪な目線も入ってます。お約束の、裁判時のパジャマズボン姿、赤ちゃんブランケットの「窓からつり下げ」、警察でとられた顔写真など。これらは、たとえばLIFEの追悼写真集には入ってません。ひどいのは、見開きで12才と45才のマイケルの顔のアップを比較しているページ。「メタモルフォーシス」(変態・変形)というタイトルで、キャプションは「何が起こったのか…顔を創作したのは間違いない…肌の漂白、顎・頬のインプラント…ウィッグ。心理的に何があったのか。…失われた子供時代、孤独、無学、名声の衰え、富の消失…」。こういうページがあること自体が耐え難いファンの方々には、おすすめできません。
それにしても12才の写真と比べられてはね。ほとんどの中年は「激変」してるんじゃないでしょうか。