基本はオーソドックスなポップロック、でもとても瑞々しい。初夏を思わせる爽やかなポップチューンから、アシッドな風味のナンバーまでの多彩な楽曲が、ブレのない音作りで並んでいるのに、それぞれがその世界を鮮やかに見せてくれます。彼らの場合、デビューから一貫してブレの無い姿勢と音で魅力を放ち続けているわけで、まさに驚異的です。デジタル音源も多く使われていますが、ギターやドラムスなどのキーとなるセクションは、きっちりとアナログで押さえているので、骨格がしっかりして安定感があり、アコースティックな仕上がりになっています。ナチュラルなヴォーカルのトーンもこの音楽には欠かせない要素で、それは印象的なコーラスアレンジにも十分に生かされています。音作りは全体を通してドライで、ポップな曲もタイトな曲も過剰な感情移入が無く、新鮮なのに嫌味がありません。何とも見事なバランス感覚。
淡々としているようで、ドラマティックな面もある。どこか懐かしいのに新鮮。オーソドックスなのにコンテンポラリー・・・本当に見事としか言いようのないバランスです。