パッシブデザインの基本が、語りかけるような文章で優しく解説されている。ただ、合間の詩のような文章と写真の表現は雰囲気的なものに終始しており、パッシブデザインへの理解を深めるとは思えない。
何より語り手の立位置が不明なので、読んでいてすっきりしなかった。表紙に著者名がなく、「広島の工務店がつくる〜〜手づくりの家」とあるが、これはその工務店の宣伝本なのだろうか? 中を見ると野池政宏という方の監修となっているのだが、末尾の15ページはその工務店社長との対談に割かれており、社長氏は「さん」付けで紹介されているのに対し、監修側の野池さんは「パッシブデザインの第一人者・野池氏」と紹介されているのも不自然だと思った。