一聴してまず耳を引くのは、やはりPunching In A Dream,Young Bloodという2枚のシングル曲。
キャッチーさという点ではこの素晴らしいエレポップ2曲を凌ぐ曲は収録されていない。
しかし、まるでThom YorkeやTrent Reznorが作ったかのような、不穏な空気と安らぎの丁度境界線上にあるピアノバラッドの
The Source(次曲への導入曲ですが)、これと同じタイプの曲だと思っていたら、途中でいきなりバーストする彼らなりのシューゲイザー曲
No Way(力技ともいえる無理矢理な展開に大爆笑。普通のシューゲイザー・バンドからはこんな曲生まれないよな)などなど、
聴きどころが非常に多く、多種多様なタイプの曲が収録されていることが分かる。
やはり、ここが欧米のバンドと大きく異なる点であり、自分たちの好きなことを自由にやっている感覚がある。
外装のシールにYYYs+Pssion Pitなんて書かれていたからかもしれないが、全体的なトーンとしてはYYYsの2ndと3rdの中間といった感じ。
エキセントリックなYYYsでも、けばけばしいYYYsでもなく、内省的な感覚が支配していた2ndとそこをくぐり抜け、明るさを取り戻した3rdの中間。
故にアップリフティングな曲が目立つも、何故か落ち着きと知性が感じられる奇妙な作品。
とにかく引き出しが多そうなので、今後も注目。
最後に一つ。
amazonのレビューで書くことではないが、実はこの作品、去年の時点でHMVビブレ横浜店のインディーコーナーに並んでいたのを覚えている。
「日本で購入できるのは恐らくここだけです」なんていう風に書かれていたと記憶している。
当時は流通の関係上、入荷枚数が少なく高額だった為、購入には至りませんでしたが、今考えると欧米の主要メディアもまだ大きく取り上げていなかった
バンドを紹介していたHMVのバイヤーさんの嗅覚を凄いと思う。
この横浜店、現在は閉店してしまったのが残念で仕方ありません。
よく足を運んでいたんだけどな…