タイトルからも伺える様に、パリスマのこれまでのアルバムの中で一番熱くエモーショナルな作品に仕上がっていました。
テーマが「夏」という事もあってか、情熱的なラテン・フレイヴァーに溢れたサウンド構成が目立ち、そこに加わるジャズとソウル、ボサノヴァのテイストが見事に融合し、絶妙なバランスでイキイキとした楽曲達が立ち並んでいます。
スタイリッシュでアンニュイなミズノマリのヴォーカルも楽曲のせいか、クールな印象は後退してパッショネイティブルな歌い込みをされていてこれがまた印象深い感じがしました。
冒頭のタイトル・グルーヴからパッション全快のファンク・ナンバーでスタートし、カッティング・ギターのフレージングが印象的な次曲の「プラネタリウム・シンドローム」が悶絶の出来映え!!さらにホーン・セクションが火花散らすメロディアスな「ヨコハマ・シティ」も最高の出来で、アルバム・トップから立て続け3曲だけですでにもう自分的には大満足でした。
また、スィングジャズ的な7曲目の「Free」ではスピード感溢れるスリリングなナンバーで、パリスマ・サウンドの今後の方向性で新境地を開いたと言える素晴らしい完成度になっています。
アルバム・コンセプトに則った10曲目の典型的サマー・ラテン・グルーヴァー「サマー・オブ・エレクトリック・シティ」もノリのイイナンバーで素晴らしく、終焉の2曲である清涼剤的なナンバー「本当は言いたくないけれど」「寝ても醒めてもあなただけなのに」は、70年代風Light Mellow和モノを彷彿とさせる、パリスマしか出せないポップ感で秀逸の出来映え!!
意欲的な作品でありながらも、パリスマのサウンド・スタイルに幅と拡がりを持たせた傑作だと思います。コレはファンでなくとも強力にオススメしておきます!全編気持ちイイ事このうえないブリージン・フローター・ナイス・アルバム!!彼らのアルバムは人それぞれ好き好きあると思いますが、自分的にはイチオシであり、良い形で熟成された完成度に好印象を抱きました。従来の一貫したスタイルを貫き通すも良しですが、やはりリアル・タイム・アーティストだからこそ進化は必然的流れ。この最高傑作で、また新たなファン層を獲得していくのではないでしょうか。