一言で云うならば、「洗練された大人のフュージョン」という感じでしょうか。
10代の頃、勢いのあるテクニカルなフュージョンが大好きだった私は、CASIOPEA や THE SQUARE をひたすら聴いて過ごしたものでした。
数十年経った今、相変わらずジャズ・フュージョン好きであることは基本的に変わってないのですが、年を重ねるにつれ、次第に落ち着きのあるメロディアスな曲調を好むようになってきました。
このアルバムは、そのようなインストを好む方々には、とてもオススメと言えるのではないでしょうか。
ミュージシャンはそれぞれが、日本を代表するアーティストたち。
鳥山雄司のギターは、まさに大人のジャジーさ。ソフトなメロディが優しく包み込んでくれます。
和泉宏隆のピアノは、自分自身ジャズ・バンドでピアノを演奏する私にとって、THE SQUARE 時代から目標とするものですが、やはりこの流れるような旋律を聴くと、今も変わらぬ安心感を覚えます。
神保彰のドラムは、今更云うまでもありませんが、彼のソロアルバムとは少し趣が違い、達人の領域にある彼だからこそできるパーフェクトなリズムサポート振りといった感じです。
この3人が作り出す、この3人だからこそできる、完成されたサウンドがここにあります。
圧巻は2曲目。
知らない人はいないあのガーシュインの名曲ですが、なぜこのような解釈ができるのだろう…としばらく圧倒されていました。
いつもはフュージョンなど聴かないという方々にも、一度聴いてみてほしいアレンジです。
ピラミッドの作品は、今回初めて聴いてみましたが、是非ファーストアルバム、セカンドアルバムも聴いてみたくなりました。