連載当時もけっこう好きだったのだが、いま思い出しても惜しい部分が
かなりあって、連載打ち切りがとても残念。
普段はヘタレだがヤルときはヤル、という主人公のキャラも一般ウケするには
インパクトが足りなかった感じ。複雑に構築された(っぽい)壮大な世界観も
提示するペースが遅すぎて、読者が待ちきれなくなってしまったのではないだろうか。
ストーリーも動き始めたのか、まだまだ序盤なのか、そんな目的地も
現在位置も分からない状態が相当長く続いていて、その辺で離陸に
失敗したという印象が強い。
そういうのはもったいつけずに、せいぜい2〜3話ぐらいで出しておかないと、
いきなり見切りを付けられる可能性が高いと思う。
あれもこれも見せたいものがたくさんある作品ならば、なおさら序盤は突っ走らないと、
作品自体が勢いに乗れないのではないだろうか。
毎回どこかに山場がある、というのが連載マンガとしては良いのだろうが、
そうでなくても「次回への、今後へのヒキ」を上手く織り込んでいかないと、
作者のマイペースに読者が付き合いきれなくなってしまうのは仕方がない。
マンガに限らずどんな娯楽作品でも、登場人物の魅力で惹きつけるか、
物語の内容で引っ張るか、世界観などの深さで取り込むか、そういう
ウリの部分がないと、なかなか読者は付き合ってくれない。
この作品自体のポテンシャルは高かったと思うが、ペース配分が悪すぎた、
というか立ち上がりがモタつきすぎて、面白い部分を描き始める前に
作品が終わってしまった、という印象。
無駄な部分を思い切ってカットして、もっと重要な部分を早く出していれば
良かったのにと思うと、とても残念。