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POSSE vol.11 〈3・11〉が揺るがした労働
 
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登録情報

  • 単行本: 168ページ
  • 出版社: 合同出版 (2011/5/25)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 477268011X
  • ISBN-13: 978-4772680110
  • 発売日: 2011/5/25
  • 商品の寸法: 21 x 14.6 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By neanias
東日本の大震災以後、様々な書籍や雑誌が出されてきた。しかし、その中に「労働」という一見目立たぬ、それでいて日常の基底にあり重要なファクターに着眼点を置いたものはそう多くなかったと思う。
その点で本雑誌に掲載されている論文は、原発という建造物を支えてきた労働者の困難、東電の労使構造といった問題に視座を置きつつ、より広い意味での「原発問題」や震災復興問題を扱っているところが新しい。

ただ、実際に被災地でどう雇用を回復するか、現地での労働問題にどう対処するかという問題に関しては、やや抽象的であまり議論されていない印象を受ける。
これが出されたのが震災から間もない時期だったこともあるし、それは本書の内容を超える要求かも知れないので仕方ないところはあるが。
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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By fatmike
3・11以降、震災と原発を扱った書籍が多数出版されているが、本書は「労働」という独自の視点からアプローチしている。
書店で近くに並べてられていたこともあり『思想地図』の類の本かと思ったが、本書のほうがアクチュアルな問題意識で作られている。
特に面白かったのは樋口、木下による論文。
樋口は原発労働に関する問題を総ざらいし、下請け関係による労働者への圧力やこれまでの原発労働に関わる労災事件についてうまくまとめている。また、木下は東電の隠蔽体質や政治的な癒着が労働組合の機能不全の産物であることを論じる。
注目するべきは、ともに歴史貫通的な問題として東電・原発問題を論じていることである。よく目にするような「東電バッシング」ではなく、労働や社会問題一般として3・11を捉えているあたりに、論者の洞察力の深さ感じる。

注文を付けるのであれば、対談形式の記事が読みたかったことと、ページ数を増やして欲しいということ。内容的にはなかなか面白かったので☆評価は5で。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Rob Jameson トップ1000レビュアー
Amazonが確認した購入
先に投稿された4名のレビューアーが巻頭の高橋哲哉の発言を取り上げていないのが不思議である。

フクシマ事態が中心対周辺、都会対地方、正社員対下請けという何重もの差別構造に基づいていることを鋭く指摘している。6月11日の『河北新報』社説はフクシマとオキナワを並べ「片や文字通り基地を提供することで日本の安全保障を支え、こなた電気や食糧、人材を首都圏に供給する『基地』として、沖縄と東北が戦後たどった道は酷似している」と述べ、「地方を踏み台にした国の繁栄など私たちは望まない」と結んでいる。問題の深さが恐ろしい程である。

木下武男には、わずか10ページでは論じきれないはずなので、このレベルにとどまらず持論の企業主義的統合の観点から東電をはじめとする電力会社のみならず原発を作った東芝、日立、IHIなどの民間大企業の闇に迫ってほしい。

ドイツの反原発運動には左からの環境運動だけではなくワンダーフォーゲルに起源を持つ保守的立場の運動もあったことは事実で、それにも触れて欲しかった。

直ちに論じるには複雑すぎるかもしれないが、戦後復興に際して科学の役割を無条件に期待し、核戦争反対と核エネルギー利用を使い分けてきた「平和」論を見直してもらいたい。
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