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60 人中、56人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
驚くべきリメイク,
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レビュー対象商品: PLUTO (1) (ビッグコミックス) (コミック)
つい先頃には鉄人28号が他作家の手によって漫画化されたが、まさか鉄腕アトムが他のマンガ家の手になるリメイクを受けるとは思わなかった。鉄腕アトムは手塚治虫漫画全集版を子供の頃から通読していたが、この「PLUTO」とはアトムでも最大級の長編シナリオであった「地上最大のロボット」のシリーズを核としていて、「ああなるほど、あのシリーズならいろいろ強そうなロボットがたくさんでるし、見せ場にも事欠かないよな」失礼ながら、そんなことを考えながら手に取ってしまった。 しかし、そうしたオールドファンの固定観念をすべて吹き飛ばす新鮮味に溢れた、この「PLUTO」は、手塚を知らずとも傑作と呼ばれる程の浦沢直樹自身の作家性とオリジナリティに溢れている。 アトムを主人公とせず、「ロボット刑事」ゲジヒトを主人公に据えたのも、通常ならアトムというビッグネームじゃさすがに荷が重いのかな、と否定的な見方をするところであるが、浦沢直樹の手にかかってはむしろそれが大正解といおうか、渋い近未来の姿を演出することに成功している。 アトムでの結末は知っているが、ミステリー仕立ての本書での続きが大変気になる。
42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
早くも傑作の予感・・・,
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レビュー対象商品: PLUTO (1) (ビッグコミックス) (コミック)
手塚治虫の鉄腕アトムの1エピソードを浦沢直樹が取り上げた。つるりとしたロボットらしいロボットのデザインに手塚作品の名残を認めるが、全体には浦沢直樹の世界になっている。舞台となるヨーロッパと、ミステリ調のストーリーは「MONSTER」を連想させる。ロボットが人間と共存している未来社会が舞台。ロボットにはいかにも機械然とした旧式タイプから、一目では判別できない人間そっくりのものまである。主人公であるゲジヒト警部も人間型ロボットのひとり。特殊な捜査能力を持った、刑事ロボット。彼が携わるのはロボット破壊事件と人間の殺人事件、現場に犯人が残した共通の印。 人間殺しのロボットが伝える「あと6人!、・・」という謎の言葉・・。ゲジヒトの見る夢の風景など、いくつもの伏線が張られている様子を伺わせ、冒頭から緊迫感のあるストーリー。 ロボット「ノース2号」と盲目の作曲家ダンカンとの愛惜に満ちた挿話は短いながらも著者らしい感動的な演出。早くも著者の手の内にはまってしまているのに気づく・・・。 そして、本巻のラストでゲジヒトはあのロボットに出会う・・・アトム・・・。 蛇足であるが、作曲家ダンカンの回想に登場するモグリの日本人医師のシルエットは・・。 全編にわたって、手塚治虫へのオマージュ、リスペクトを感じることできることも評価高し・・。 通常版にも関わらず、凝った装丁も良い。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
漫画が原作のマンガ?,
By 汐菱Q "きゅう" (東京都江東区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: PLUTO (1) (ビッグコミックス) (コミック)
手塚治虫の『鉄腕アトム』の中の1編、『地上最大のロボット』を原作として、浦沢直樹がマンガを描く。ちょっと想像できなかったが、たとえるなら、手塚治虫の作品は映画であり、本作はそれを膨らませた(単に長くしたという訳ではない)小説またはテレビドラマである。手塚治虫の漫画は、内容が濃い。テンポが速い。あれだけの量の漫画を描いていて、しかも内容が濃いのだから、本当に次から次へと描きたいテーマ、アイディアが溢れてくる、才能のある人だったんだなあ、と思う。 『地上最大のロボット』も、ページ数にすれば、180ページしかない。しかし、そこに詰め込まれた、ロボットとは何か? 強さとは何か? といったテーマは深く、エピソードは多い。 読者一人ひとりが、コマの間に、ページの間に、自分なりのドラマを想像する余地がたくさん残されているのだ。浦沢直樹もそのひとりで、『PLUTO』誕生に至ったそうだ。 『PLUTO』は、『地上最大のロボット』を原作としているが、同じ物語ではない。まったく別の物語として楽しめるし、結末も違うものとなるかも知れない。 原作では主人公であるアトムが、この第1巻の最後に登場する。「君が…… アトム君だね?」「はい」 ゾクゾクする終わり方である。 原作も読んでみたい、という人には、手塚治虫の『地上最大のロボット』が付録に付いている【豪華版】がお薦め。 【豪華版】は、雑誌と同じ大きさで、雑誌掲載時のカラーをすべて再現、浦沢直樹と手塚眞の対談も収録されている。
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