2005年に発売された商品だが、2008年1月現在でもなお金型としてはPG最新(2007年発売のウイングガンダムゼロEW版パールミラーコーティングVer.は2000年発売のノーマルVer.の金型流用である。このストライクルージュ自体も手の部品以外は2004年発売のストライクガンダムの金型を流用しているのだが)。それゆえ完成度は非常に高い。
実はフォルムはMGの方が劇中に近い。しかしそれは関節が多いことによる装甲の細分化や、細かい凹凸が追加されていることによるものであり、つまりこの商品は劇中を遥かに凌駕している。足だけでなく腕についても関節の可動ギミックが豊富で、肘と手首の間にまで関節が2箇所もあるのは画期的である。肩の装甲の形状が劇中と一部異なるのは惜しいところだが、エールストライカーを装着したときの外観は実に迫力がありバランスも取れている。
関節の強度については申し分ない。特にへたりやすい股や膝にはダイカストを使用して強度を保っているため、初期のPGで見られたボルト・ナットによる関節の強度の調節がオミットされ、プラスドライバーは頭部カメラアイ発光用の電池挿入部のビスにしか使用しない。この工夫は同時に重量バランスの向上にもつながっている。
スカイグラスパーも良いフォルムで、エールストライカーだけでなくビームライフルとシールドを携行できる。特にエールストライカー装備時のプロポーションは非常に優れている。
このように素晴らしい商品なのだが、あえて欠点を挙げるとすれば、
1. 肩の装甲のスナップが浅いためポロっと落ちやすい
2. エールストライカーの上部がやや不安定で、少し力を入れるとガボっと外れやすい
3. グランドスラムの刃の大きさに対してゲートが少ないためか、歪んでいる場合がある
4. スカイグラスパーの翼の部品が固く組み立てづらい
5. (部品が小さいので仕方ないが)スカイグラスパーの車輪の出し入れは、車輪部品の着脱でしか表現できていない
6. 説明書通りに作れば使用しないマーキングシール素材に「VPS」と書かれている(ストライクルージュはVPS装甲ではなくPS装甲)
とはいえ、これらの欠点は完成度の高さと比較すれば小さなことである。装甲のピンクですら濃い色と薄い色の2つを使い分けているほどで、素組み派にもオススメである。ぜひこのガンプラの最高峰の出来を体験していただきたい。
個人的な願望だが、PGガンダムやザクの「カスタムセット」のような形で、ソードストライカー・ランチャーストライカー・I.W.S.P.セットなるものを追加発売してほしいものだ。